伝心 [土]earth
ほのかにみかん様の香りと、パンケーキのような、優しくやわらかな甘い香りの初感。なめらかに舌を包む軽い口あたりに続き、一本義真骨頂のキレが、スッキリと口中をまとめます。
全国有数の酒米産地、奥越前。土地の代名詞ともいえる酒米「五百万石」を使用して、軽やかな口中感と力強いキレの良さにこだわったこの酒には、個別呼称として「土」という名を付けました。
フードペアリングでぜひお試しいただきたいのは、“揚げ物”。 特に燗酒にした時に、酒のまろやかな口当たりが、お食事の油分との相性を引き立たせ、酒のキレの良さが口中をまとめます。また、脂ののった鮮魚(ブリやネギトロなど)とのペアリングは、酒が包み込むように融合します。
それは、柱焼酎という
アルコール添加の魅力。
江戸初期の酒造書『童蒙酒造記(1687年)』に、既に書かれていたことからも、日本ではかなり古い時代から、日本酒の醪(もろみ)にアルコール(当時は焼酎)を添加することで、品質安定・香味の軽やかさ・味のまとまり付与などの好影響があることが知られていました。
世に流通する日本酒は、およそ2割が純米系、残り8割をアルコール添加系が占めますが、近年、純米系の日本酒へのポジティブなイメージに比し、酒精強化(アルコール添加)の日本酒には、ネガティブイメージが先行していると感じます。
その一因には、日本酒の酒精強化で一般的に使われる「醸造アルコール」が、米ではなく、主にサトウキビ(廃糖蜜)を原材料として、連続式蒸留器(高濃度アルコール用の蒸留器)でつくられていることがあるのだと思います。
ふくよかな純米系の日本酒とはベクトルの異なる、アルコール添加系の日本酒だからこその「軽やかな風合い」を、ポジティブに、存分に楽しんでいただくことはできないものだろうか。
そこで「伝心 土」は、自社の単式蒸留器(本格焼酎の蒸留器)で、自社製造した米蒸留酒を用いて酒精強化をしました。
「柱焼酎仕込み」といわれる、江戸時代のアルコール添加技法にならった酒仕込みを通じ、アルコール添加系日本酒の魅力を再発見いただけましたら、誠に幸いに存じます。
インターナショナルワインチャレンジ「SAKE部門」 銀賞1回
スローフードジャパン燗酒コンテスト 最高金賞1回、金賞4回
本醸造酒
原料米 (麹米):五百万石 (掛米):五百万石
精米歩合 65%
アルコール度数 15%
1800ml 瓶 …… 2,376円
720ml 瓶 …… 1,375円
価格は希望小売価格(税込)
「伝心」は公式オンラインショップでの販売はしておりません。お客さまのお近くの酒販店をご案内いたします。
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味わいの目安
- 甘口
- やや甘口
- やや辛口
- 辛口
おすすめの飲用温度
冷やして(5〜10度)
少し冷やして(10〜15度)
常温
ぬる燗(40度前後)
上燗(45度前後)
熱燗(50度前後)