雪、凜、稲、土。
春、夏、秋、冬。
白一面の季節が明け、淡緑と桜色が芽生える里山。
蒼々とした田がやがて黄金色に染まり、木々の赤橙が燃え尽きると、
再び、白一面の静寂の季節。
それは、言葉や文化を超えて、
人の感性に沁みる日本の原風景。
奥越前を育む豊かな「土」壌。
秋風にそよぐ、たわわの「稲」穂。
酒仕込み水となる里山に降る「雪」。
厳冬の酒蔵を包む、「凜」と張り詰めた空気。
伝心は、風土と季節の、色や香り、音、味わい、肌触りをモチーフに。
その風景を、飲み手の五感に響かせる酒を醸すのだ。