限定流通酒「伝心」

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人と人の、和と輪の間に。

酒銘 「伝心」を英語で表現するなら、どうなるのか。
ひとたび海外に出ると、聞かれることがままある。
お答えしてきた英訳は、“reaching your heart.”

他者を思い、敬うことから生まれる心の通じ合いは、
言葉や文化を超えて、普遍的に存在するものだと思う。

人の和と輪を醸す。そんな酒でありたいと願い、
酒銘に、「伝心」という名を付けた。

雪、凜、稲、土。
春、夏、秋、冬。

白一面の季節が明け、淡緑と桜色が芽生える里山。
蒼々とした田がやがて黄金色に染まり、木々の赤橙が燃え尽きると、
再び、白一面の静寂の季節。

それは、言葉や文化を超えて、
人の感性に沁みる日本の原風景。

奥越前を育む豊かな「土」壌。
秋風にそよぐ、たわわの「稲」穂。
酒仕込み水となる里山に降る「雪」。
厳冬の酒蔵を包む、「凜」と張り詰めた空気。

伝心は、風土と季節の、色や香り、音、味わい、肌触りをモチーフに。
その風景を、飲み手の五感に響かせる酒を醸すのだ。

挑み続けていく酒、伝心。

一本義と伝心の違いは何?というご質問をいただくことがあります。思い、理念という大きな意味でお答えするならば、一本義は積み重ね、継承していく酒であり、伝心は挑み続ける酒でありたいと思っています。

福井県内を中心に120余年ご愛飲いただいている一本義は、その基軸である“キレの良い辛口”を継承しながら、地の食、そして風土と共に育っていく酒。 一方の伝心は、酒造家として思いついた新たな発想を(時には前のめりにでも)大切にして、デザイン改良に挑み続けていく酒。

伝心立ち上げの数年前から開始した、奥越前初の「酒米の契約栽培」を皮切りに、これまでの30余年の中で、伝心には新たな試みを数々取り入れてきました。1つの酒仕込みの中で2種類の酒米を使って、単独では出せなかった新たな個性を創出するハイブリッド醸造、新品種による醸造と商品化、実用新案の文字切り抜きラベルの開発、通年4商品の派生と連動から生まれた四季の生酒4種。そして近年では、自社製造の「米アルコール」による酒精強化(アルコール添加)など。

さて、そんな伝心は2025年から、福井発祥の高級酒米「さかほまれ」を新たに原料米のラインナップに加え、これまでのハイブリッド醸造で得た知見をさらに広げながら、また、江戸由来の柱焼酎仕込みや、緻密な氷温貯蔵管理といった新たな試みにも挑戦します。

リ・デザインされた伝心に、どうかご期待いただきたいと存じます。

伝心商品一覧

限定流通酒

伝心は、お酒を愛し、お酒を最適な保管状態で管理し、蔵元に代わってお客さまへ適切な商品説明を行うと、約束いただいた契約酒販店に限定して、お取引をさせていただいております。

また、流通上の遅滞在庫によってお酒の熟成が進み過ぎてしまうことを避け、それぞれの商品をできるだけフレッシュローテーションのもとでお楽しみいただくため、契約酒販店からの発注に合わせて、酒問屋を通じての流通ではなく、弊社から酒販店まで宅急便による直接出荷管理を行っています。

伝心は、こうした酒販店直送出荷体制を取っているため、契約酒販店において商品が入荷待ちとなることがあります。また、公式オンラインストアでの販売はしておりません。ご愛飲のお客様には大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

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