SCROLL

ココデシカ、ウマレエナイ、辛口

どこにもない
“特別な辛口酒”へ。

たどり着いた答え。
それは、ドライなのにみずみずしい
新たな辛口の創造。

希少酒米「越の雫」

五百万石の栽培で、奥越前が全国有数の酒米生産地になった昭和の終わり。
若手JA職員、酒米生産者、そして酒造家は、
次世代を見据えた新品種の開発に着手した。

大粒かつ高い心白発現性、雑味を抑える低タンパク。
高級酒醸造にも適性があり、また稲の胴枯れ病や、冷害にも強い栽培特性。
20年の研究の末に生まれた「越の雫」は、
大きな期待を背負って、平成15年(2003)に登場した。

しかし、今に至るもその栽培規模は、奥越前産酒米のわずか5%にも満たない。
それは、メジャー品種「五百万石」などに比べ、
硬質で繊細な取り扱いが求められる難しい米ゆえ、
酒造家たちに苦手意識をもたらしてしまったからだ。

大きなポテンシャルがありながらも
越の雫は、今も希少な存在のままにある。

「越の雫」の、個性の確立

けして天邪鬼だったつもりはなく、
つまりは、米と酒蔵の相性なのだろう。
越の雫のなんとも素直でピュアな風合いに、
醸造の難しさを忘れて、一本義は惹かれてしまった。

鑑評会出品酒から晩酌用の普通酒まで、
越の雫について、世界で一番の経験を積み重ねた18年の歳月を経て。
今、一本義は、その個性の確立を成し遂げるに至ったと自負している。

越の雫の最大の個性。それは、辛口を狙ったとき、特に印象的に発揮される、
“潤うような、みずみずしい口中感”を醸し出せること。

ココデシカ、
ウマレエナイ、辛口

越前がに、塩ウニ、勝山水菜、上庄の里芋、親鳥炒め。
食材の宝庫であり、素材の素直な味わいを大切にするといわれる福井の食文化。
こうした食と共に育まれた一本義は、
福井の辛口酒を代表するブランドと、愛飲家に評価をいただいてきた。

その120年にわたり紡いできた、一本義の辛口を進化させる―。
世界中のどこでもない、奥越前勝山だからこそ醸し出せる“特別な辛口酒”へと。
たどり着いた答えは、辛口(DRY)なのに、みずみずしい、新たな口中感だ。

みずみずしい辛口の魅力、それは塩味食材とのすばらしい相性。
福井の誇り「越前がに」をはじめ、
さまざまな塩味食材との抜群のペアリングを、
ぜひともご堪能いただきたい。